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レシートに含まれる有毒物質BPA(ビスフェノールA)がハンドクリームで溶けて皮膚から体内へ?!

レシートに含まれる有毒物質BPA(ビスフェノールA)がハンドクリームで溶けて皮膚から体内へ?!

レシートに含まれる有毒物質BPA(ビスフェノールA)は、なんとハンドクリームで溶けて皮膚から体内へ浸透します。

コンビニ・飲食店・ATMなど、お金のやり取りをする場面では必ず渡されるといっても過言ではないのが「レシート(領収書)」。

ところで、そんなにも我々の身近に溢れているレシートですが、実は「レシートに有毒な成分が含まれている」ということは、さほど知られていません。

しかもその毒は、口からだけではなく触っただけでも手の皮膚から染みこみ、体内へと侵入するんです!

さらに危惧するべきは、ハンドクリームを塗った手でレシートを触ると、毒が体内へ侵入するスピードが急激にアップするということ…。

レシートに含まれる有毒物質BPA(ビスフェノールA)がハンドクリームで溶けて皮膚から体内へ?!

BPA(ビスフェノールA)とは?

BPA(ビスフェノールA)とは、人類が古くから愛用してきた化学物質の一種です。

プラスチックの合成や塗料として使われ、食品包装紙・缶詰容器、スポーツ用品、CD、サングラス など、様々なプラスチック製品に幅広く使用されてきました。

ところが近年になって、BPAが「内分泌撹乱物質(いわゆる 環境ホルモン)」であることが発覚。

BPAによる神経異常や生殖障害(不妊、流産、胎児への異常)が多数報告されるようになり、2010年10月、世界で初めてカナダ政府において「BPAは有害物質」として指定されるようになりました。

そして、2013年にはフランス政府が、缶詰食品(缶の内側がコーディングされているもの)や 給水器(ポリカーボネート製のもの)の水にはBPAが溶けこみやすいため、妊婦は摂らないよう警告を発しています。

アメリカ・カナダ・EUにおいては、BPAが含まれている哺乳瓶の使用は禁止となりました。

日本国内においても、厚生労働省が食品容器のBPAについて基準を定めています。参考文献:AFPBB

レシート等の感熱紙に含まれるBPA(ビスフェノールA)の危険性

上でご紹介したように、現代では日本を含む各国政府が、食品容器中のBPAを規制する方向に動き始めています。

これで一安心♪・・・と行きたいところですが、実はまだまだBPAについては油断禁物。

食品容器中のBPAは規制されているものの、我々が普段使っている生活用品の中には、まだまだBPAを含んでいる製品が数多く存在します。

そして冒頭でご紹介したように、スーパーやコンビニのレシートに使われる「感熱紙」には、BPAが多量に含まれているんです!

BPA(ビスフェノールA)が体内に浸透する研究結果

レシート(感熱紙)に含まれるBPAの危険性を実証した、興味深い研究をご紹介します。

米シンシナティ子供病院のEhrlich氏らは、「24人のボランティアに感熱紙を2時間触り続けてもらい、感熱紙を触る前後での尿サンプルを比較する」という実験を行いました。

その結果、感熱紙を触る前は 83%の人の尿からBPAを検出(※ これは、BPAが日常生活の様々な製品に使われているためと推測されます)。一方、感熱紙を触った後は 100%の人の尿からBPAを検出したそうです。

つまり、「BPAは指先の皮膚を通して体内へと侵入し、血液に乗って体中をまわる」ということが確認されたわけです!


尿のBPA濃度は、感熱紙を触る前は平均1.8μg/L。それが感熱紙を触った後では平均5.8μg/Lまで上昇。そして、この濃度は実験後12時間を経過しても高く、24時間後には低下していったとのことです。

また、流産のリスクを例に挙げると、BPAの血中濃度が0.6μg/L以下の人に比べ、1.6μg/L以上の人は流産する確立が1.83倍高いことが報告されています。参考文献:Amrit

ハンドクリームを塗ると、皮膚からのBPA(ビスフェノールA)吸収率が増加する

さて、上章において「レシート(感熱紙)に含まれるBPAは、皮膚からも吸収されて危険だ」という内容をご紹介しました。

ところで普段の生活においては、レシートに含まれるBPAに注意が必要な人というのは、妊婦、小さな子ども、そして職業柄レシートを頻繁に取り扱っている人(ex スーパーのレジ打ち担当の人)などです。

これらに該当しないのであれば、レシートを触った後で手をよく水洗いすれば、そこまで神経質になる必要はありません。

しかしこれには例外があり、ハンドクリームや消毒液をつけた手でレシートを触るのは、誰であっても絶対に避ける必要があります。

米ミズーリ大学コロンビア校の研究チームは、「ハンドクリーム・手指用の消毒液・日焼け止めクリーム などが塗ってある状態でレシート(感熱紙)に触れた場合、皮膚からのBPA吸収率が急激に増加する」と発表しました。

そして、研究リーダーであるフレドリック教授によれば、「ハンドクリームなどを皮膚に塗ってレシートに触れた場合、皮膚から体内へとBPAが侵入するのに、わずか2秒しか掛からないこともありえる」とのことです。参考文献:PLOSONE


これは非常に衝撃的なニュースですね!
(レシートからわずか2秒で毒が体内に侵入するなんて、怖すぎ…)

夏場は紫外線対策に「日焼け止めクリーム」を、冬場は乾燥し肌が荒れやすいため「ハンドクリーム」を、伝染病が流行っている時は「アルコール手指消毒」を、それぞれ使用するのが一般的ではないでしょうか?

それらを手に塗った状態でレシートを受け取らないようにするには、予め行動スケジュールをしっかり立てておく必要がありそうです。(もしくは手袋を着用?)

皆さんの健康を守る、何らかのお役に立てましたら幸いです^^