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表情から本音を見抜く! シュロスバーグの表情相関図について

更新日:表情から本音を見抜く! シュロスバーグの表情相関図について

表情と心理の関係性を表した「シュロスバーグの表情相関図」について解説します。


相手の表情から本音を見抜ければ、恋愛・ビジネスなど多くの人間関係において 有利となることは間違いありません。

しかし、人の心の内側なんて、そうそう簡単には分からないもの。

例えば、合コン。終始笑顔で自分の話を聞いてくれた異性に 思い切ってメールをしてみたら、一向に返事がない ・・・なんていう経験、皆さんにもありませんか??

実は「笑顔」というのは「軽蔑」という感情の表れの場合があるんです。


合コンでの失敗なんて、些細なことかも知れません。しかし「表情と本音の心理学」を正しく知っておかなければ、より悲惨な人間関係のトラブルへ発展する場合も…。

目次
表情から本音を見抜く! シュロスバーグの表情相関図について

シュロスバーグの表情相関図とは?

シュロスバーグの表情相関図とは、心理学者のH.シュロスバーグが考案した「人の表情と感情の相関関係を示した図」のこと。

シュロスバーグの表情相関図

正六角形の各頂点に感情が配置された図なのですが、この配置には意味があります。

シュロスバーグの表情相関図では、隣り合う感情同士には類似性があり、反対側の感情とは疎遠となるように構成されているんです。

表情による本音の見抜き方:「シュロスバーグの表情相関図」の活用

シュロスバーグの表情相関図からは、下記の内容が読み取れます。


  • 笑顔の場合、本音では軽蔑しているか、笑っているか、驚いている。
  • 笑顔の場合、怒っている可能性は低い。
  • 驚愕の表情の場合、本音では笑っているか、驚いているか、恐れている。
  • 驚愕の表情の場合、嫌悪している可能性は低い。
  • 恐怖の表情の場合、本音では驚いているか、恐れているか、怒っている。
  • 恐怖の表情の場合、軽蔑している可能性は低い。
  • 憤怒の表情の場合、本音では恐れているか、怒っているか、嫌悪している。
  • 憤怒の表情の場合、喜んでいる可能性は低い。
  • 嫌悪の表情の場合、本音では軽蔑しているか、嫌悪しているか、怒っている。
  • 嫌悪の表情の場合、驚いている可能性は低い。
  • 軽蔑の表情の場合、本音では笑っているか、軽蔑しているか、嫌悪している。
  • 軽蔑の表情の場合、恐れている可能性は低い。

端的にまとめるならば、シュロスバーグの表情相関図は「相手の表情だけを見て、本音も表情の通りだと考えてはいけない」ということを教えてくれています。

そして、この中でも特に注意すべきは、「笑顔 = 本音では軽蔑しているかも」という点ではないでしょうか。(冒頭の合コン例でも、それで失敗していますし… )

・・・よくよく考えて見れば、相手に呆れてしまい 反応に困った場合の「苦笑」は、まさしく「本音では軽蔑している笑顔」だと言えそうです。


また、図からは「笑顔 = 怒っている可能性が低い」ということが読み取れますが、笑顔は本音を隠す最高の仮面。

一流ビジネスマンや 多くの修羅場を乗り越えてきた人の中には、"どんな時でも微笑" が習慣化していたり、本音とは異なる表情を自然に装える人がいます。こちらも注意してください。

(もっとも、そんな百戦錬磨の強者と心理戦を挑むこと自体 避けるべきでしょうが...)

「表情」に「仕草」を加えれば、本音を見抜く精度が上がる

「目は口ほどに物を言う」というコトワザがありますが、シュロスバーグの表情相関図を使うことで、表情から本音を3つに絞ることができます。

例)
相手が笑顔 → 軽蔑 or 喜び or 驚愕 のいずれの感情。


では、ここから どのようにして相手の感情(本音)を特定していくのかというと、相手の表情以外の部分にも注目してみましょう。

表情以外に注目すべき点とは、ズバリ「仕草」です。


仕草から見抜ける相手の本音として、有名な例では

  • 腕組み
    → 相手を信用していない。
  • 貧乏揺すり
    → 相手の話が退屈だと感じている。または、相手を拒否している。
  • 時間を気にする
    → 話を打ち切りたい。
  • 机を挟んで向い合って座る場合
    → 斜め(対角線上)の位置に座ると、相手と距離を置きたがっている。
  • 椅子に浅く腰掛ける
    → 自信が無い。または、相手を警戒している。

などが挙げられます。


また、こちらが話した内容に対し、2フレーズ以上のあいづち(=ツーセンテンス)を返す場合は、こちらが話した内容に興味を持っている証拠。

例)
「そうなんだ、分かった。」「へぇ、それでどうしたの?」など


逆に、1フレーズの短いあいづち(=ワンセンテンス)の場合、話の内容に興味がない証拠となります。

例)
「はい」「ふむ」「そうなんだ」「なるほど」など


そして、体を前方に傾けている姿勢は、相手とより深い話をしたいという非言語メッセージだと言われています。

この記事のまとめ

表情から本音を見抜く! シュロスバーグの表情相関図について

表情と仕草と合わせれば かなりの精度で相手の感情(本音)を推測することが可能。

ぜひ、「シュロスバーグの表情相関図」と「観察した仕草」から相手の本音を見抜き、ビジネス・恋愛・その他人間関係にご活用ください。

人間関係を円満にするお役に立てましたら幸いです ^^