まずは、コーヒー(カフェイン)のメリットについてご紹介します。

「世界で最も消費量の多い嗜好飲料」と称されるコーヒー。
アメリカ人が消費するコーヒーの量は、なんと一日で4億杯にも上るそうです!
日本においても、スターバックスなどのコーヒーショップはもちろん、喫茶店、ファーストフード店、さらにはコンビニに至るまで、様々なお店で自家製コーヒーが発売され大ブレイク♪ コーヒーの人気は留まるところを知りません。
ここでは「コーヒー愛好家がぜひ知っておくべき11のこと」と題し、大人気であるコーヒーのメリット・デメリットについてご紹介します。参考文献:yahoo.com
まずは、コーヒー(カフェイン)のメリットについてご紹介します。
コーヒーがどのように癌の発症リスクを低下させるのか、未だに医学では完全に解明されていません。
しかし、コーヒーを飲むことが習慣になっている人は、口腔がん・乳がん・肝臓がん・前立腺がんの発症頻度が低いことが報告されています。
※ 後述する「コーヒーには抗酸化物質が豊富」というのも、癌リスクを下げる要因の一環でしょうが、それだけでは無いようです。
コーヒー中に含まれている「カフェイン」は、おそらく最も有名な化学物質の一つ。
そして「カフェインが眠気防止に効く」というのは、誰でも一度ぐらいは耳にしている内容だと思います。
ところでカフェインには、脳だけではなく全身の筋肉を活性化させたり、疲れを感じにくくする効果もあるんです。
カフェインは人体内において、「アデノシン」が「アデノシン受容体」に結合するのを防止する働きをします。
アデノシンがアデノシン受容体に結合すると神経が鎮静するため、この結合をブロックする(=神経の鎮静を抑える)カフェインは、結果として神経を興奮させるようになります。
また、この際 脳からはアドレナリンが分泌されるため、脳や全身の筋肉がさらなる興奮状態となり、頭が冴えて運動能力も上昇するというわけです。
コーヒーはアルコール中毒の治療・予防に効果的だという研究結果が報告されています。
これは、コーヒーの成分が直接アルコールに作用するわけではなく、「アルコールを分解する働きを担っている肝臓」を、コーヒーが活性化させるためだと言われています。
※ なお、「コーヒーがアルコール中毒予防に効果がある」という説に、疑問を呈している研究者もいます。
肌・脳・内臓の老化原因であり、がんの発症に大きな関係があると言われている「活性酸素」。活性酸素は人体にとって猛毒です。
そして「抗酸化物質」とは、「猛毒である活性酸素の働きを打ち消す作用をしてくれる成分」の総称。コーヒーには、その抗酸化物質が豊富に含まれているんです!
よく果物や野菜なども「抗酸化物質が豊富で美容・健康に良い」と言われますが、1杯のコーヒーによる抗酸化作用には遠く及ばないのだとか。
カフェインは血液中の脂肪酸数値を上昇させる働きがあります。
運動前にコーヒーを飲むことで、筋肉が脂肪酸を燃やしてエネルギーを作り出せるようになるため、持久力が必要となるスポーツにおいて特に有利になります。
※ オリンピックなどの国際試合では、競技開始30分前にコーヒー6杯相当のカフェインを摂取すると、ドーピング判定を受ける場合もあるそうです。競技前にコーヒーを飲む場合はくれぐれも注意してください。(それぐらいカフェインって効くんですね!) 参考文献:Caffeine
カフェインは、体内の新陣代謝の作用を3〜10%も促進させる働きがあります。
脂肪燃焼も促進されるため、なんとコーヒー(カフェイン)にはダイエット効果が期待できるんです。
ここからはコーヒー(カフェイン)のデメリットについてご紹介します。
コーヒーは胃腸に害を引き起こすことが指摘されています。
特に、空きっ腹にコーヒーをガブ飲みすることは、胃潰瘍・胃炎・下痢を引き起こす可能性が大!
とは言え、コーヒー愛好家からすれば「コーヒーを飲むことによる多幸感に比べれば、胃炎の痛みなど問題ではない」そうですが。。。
カフェインには強烈な利尿作用(オシッコが出やすくなる働き)があることが知られています。
そのため、水分補給を目的にコーヒーを飲むことは、避けた方が無難です。(コーヒーで新しく水分を摂っても、体内の水分がオシッコで出てしまうので、さほど体内に水分が補給されません。)
また、朝食後にコーヒーを飲んで出勤すると、ちょうど満員電車の中ぐらいで利尿作用が働いて・・・(以下略)
コーヒーは一部の炭酸飲料と同様に、歯の美容にとって大敵。
コーヒー自体の色 及び コーヒーに入れるシロップ・クリープなどの糖分により、虫歯のリスクを増加させ、ステイン(歯が黄ばんで着色すること)になりやすいという特徴があります。
カフェインは、胎児を守る天然のバリアである「胎盤」を素通りします。
その結果、妊娠中のコーヒー摂取は、わずか一日1杯でさえ、胎児の小児白血病 および 成長障害のリスクを増加させるとのこと。
さらに、胎児はカフェインを分解・排出する酵素を持たないため、胎児の体内に侵入したカフェインの代謝物は、胎児の脳に蓄積するそうです。
※ これらは、以前 妊娠中のカフェインは小児白血病のリスクを高める?! にてご紹介した内容です。
世界で最も高価なコーヒーである「ブラック・アイボリー(Black Ivory)」は、象の糞(クソ:うんち)から作られます。
コーヒー豆をエサと一緒に象に食べさせ、象の体内で発酵。その後、糞と一緒に出てきたコーヒー豆を水洗いし、干して出来上がり♪
・・・これはちょっと知りたくなかった知識ですね(汗)
ご紹介したように、コーヒーにはメリットもデメリットも存在します。
そのため、コーヒーのメリットだけを取り上げて「コーヒーは素晴らしい健康飲料だ」とすることも、コーヒーのデメリットだけを取り上げて「コーヒーは不健康極まりない飲み物だ」とすることも、非常に愚かだと言えるのではないでしょうか?
大切なことは、コーヒーのメリットもデメリットもよく理解し、自身のTPOに合わせて、それらコーヒーの特徴を上手に活用することだと思います!
皆さんのお役に立てましたら幸いです^^